外壁をリフォームしたいと思っても、どの外壁材を選べばいいのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
外壁材は種類や特徴も様々なためニーズに合ったものを選ぶ必要があります。
この記事では、外壁材の役割や種類、外壁材選びのポイントについて解説するので、参考にしてみてください。
□外壁材の役割とは?
建物と外壁材は切っても切れない関係にあり、人が住む場所にとって重要な存在です。
外壁が雨や冷気、紫外線から室内を守ってくれるので、天候関係なしに快適に過ごせます。
地震・火災などの災害から建物を守る機能があり、基本的には以下の機能が求められます。
自然災害の多い日本では、災害に強い素材や構造が求められてます。
外壁には、遮熱性能、遮断性能、遮音性能の3つの性能が大切です。
エアコンの効率と使用頻度を考えると、外壁、屋根、外向きの窓の素材は重要といえます。
外壁の遮熱性能・遮断性能が低いと、夏は暑苦しく、冬は凍えるような寒さで過ごさなければなりません。
また、外壁の遮音性能が外の騒音を抑え、安心して静かに過ごせる理由です。
外壁のおかげで、室内環境は暑さ寒さ、騒音の面で整えられます。
3つ目は、外観にデザイン性を持たせられることです。
屋根よりも目立つ外壁は、建物の印象を大きく左右する重要な要素です。
外壁の素材の種類によって、外壁のデザインの雰囲気が大きく変わるので、理想の住まいに合わせて外壁の素材を選ぶことが大切です。
□外壁材の種類とは?
外壁に使用される工場で作られた板材はサイディングと呼ばれ、窯業系、金属系、木質系、樹脂系の4つのタイプがあります。
以下では、サイディングの各種外壁材の性質や特徴をご紹介します。
*窯業系サイディング
一般的な日本の戸建て住宅の70パーセント以上で使用されており、セメントと繊維質を原料とした板状の外壁材のことです。
製造時に窯の中で高温の熱処理を行うため、窯業系サイディングと呼ばれ、以下のようなバリエーションがあり、見た目の印象も異なります。
大量生産できるので、他の外壁材よりも安価で、材料費は1平方メートルあたり3000円が相場となります。
工期が短く、耐火性に優れているなどのメリットがある一方で、防水性が低下してしまう点がデメリットといえるでしょう。
*金属系サイディング
金属系サイディングは、窯業系サイディングほどではありませんが、近年シェアを伸ばしています。
金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板、アルミ、スチールなどの金属を使用したサイディングのことです。
金属の種類によって違いはありますが、比較的丈夫で腐食しにくいといわれており、1平方メートルあたりの材料費の相場は4000円です。
ただし、外観が機械的な印象になりがちなため、窯業系サイディングに比べるとデザインの幅が限定されます。
*樹脂系サイディング
樹脂系サイディングはマイナーではありますが、機能的には他のサイディングに匹敵し、耐久性が高く、20年から30年は持つといわれています。
シーリング作業が不要なためメンテナンスが不要なことがメリットとして挙げられる一方で、国内での取扱店が少なく、デザインが限られていることがデメリットとして挙げられます。
生産量が少ないためコストが高く、1平方メートルあたりの材料費は4500円から9000円です。
*木質系サイディング
木質系サイディングは、無垢材の表面を加工することで防火性と耐久性に優れています。
ただし、木製のため腐りやすく、メンテナンスを怠ると劣化が早くなってしまうため注意しましょう。
窯業系や金属系に比べ、加工に手間がかかるため1平方メートルあたりの材料費は5000円から8000円と高価です。
□外壁材選びのポイントとは?
ここまで、外壁の役割や種類について解説してきましたが、自分で選ぶ場合はどのように選べば良いのでしょうか。
外壁材を選ぶ場合は、以下のポイントを意識しましょう。
主流を選ぶなら窯業系サイディング、耐久性だけで選ぶなら金属系サイディングが良いでしょう。
また、将来的な人気の高さなら樹脂系サイディング、天然木の持つ独特の温かみを求めるなら木質系サイディングがおすすめです。
それぞれの外壁材の特徴を把握した上で、どの素材がいいのか決めるようにしましょう。
□まとめ
外壁材を選ぶ時は、「どんな外壁材が合うのか」をじっくり考えることが大切です。
見た目や初期費用だけで外壁材材を選んでしまうと、機能面やメンテナンス面で後悔してしまう可能性があります。
したがって、どのような外壁材が必要かを比較検討し、慎重に検討して決めましょう。
外壁材に関してお悩みの方は、当社までご相談ください。