2021年4月25日
防水工事には様々な種類があり、どれを選べば良いのか迷いますよね。
その種類によって効果や耐用年数も変わるため、自分の建物に合った工法を選ぶ必要があります。
そこで今回は、屋上遮熱防水工事について、沖縄の専門家が紹介します。
□防水工事を行う理由について
「防水工事は費用がかかるからやらない」「勧められたけど、本当に必要か疑っている」という方はいませんか。
はじめに、なぜ防水工事を行う必要があるのかについて紹介します。
それは、建物の寿命を延ばすためです。
これは劣化がどのように起こるのかを知れば理解しやすくなります。
仮に、防水工事をしなかったとしましょう。
その場合、時間の経過とともに防水機能が落ちて、建物内部に水が浸入します。
その水によって雨漏りが発生するだけでなく、建物内部の躯体を腐食します。
また、菌やカビの発生にもつながるでしょう。
以上のように、防水工事を行わない場合は建物内部にまで影響を及ぼし、寿命を縮めます。
それを抑制するために定期的な防水工事を行いましょう。
□防水工事の種類について
続いては、防水工事の種類について紹介します。
建物の大きさや、雨漏りやひび割れなどの劣化症状によって選択する防水工事は変わります。
そのため、今回紹介する工法について理解し、自分にはどれが合うのかを確認しましょう。
*ウレタン防水について
ウレタン防水はウレタン樹脂を使い、防水層を形成します。
主剤と呼ばれる液体状のウレタン樹脂を流し込むため、複雑な形状の建物や室外機が多い建物など、基本的にはどんな形状にも対応できます。
ただし、軽量鉄骨には向いていないため注意しましょう。
相場は4000〜7000円程度で安価であるため、多くの方が使用します。
ウレタン防水は「密着工法」と「通気緩衝工法」の2種類に分かれるため、それぞれ紹介します。
密着工法はウレタン樹脂を下地に直接流し込む工法ですが、屋上の防水工事で利用されることはほとんどありません。
屋上の下地はコンクリートやモルタルが使用されることが多く、スポンジのように雨水を吸収しています。
密着工法を行うと下地とウレタンの間に水分がたまります。
その結果ウレタンが膨らみ、ウレタンが剥がれたりブヨブヨと膨れたりするでしょう。
防水工事の専門家に依頼すれば安心して行えますが、費用を抑えるためにDIYで行う方は注意しましょう。
続いて紹介する通気緩衝工法では、通気シートを設置し、その上からウレタン樹脂を流し込みます。
通気シートの設置によって空気の通り道を作り、下地とウレタン樹脂の間に水分がたまらない構造になっています。
費用対効果の観点からも最も人気な工法です。
建物の内部に水分が浸入した場合でも水分を外に出せるため、防水性能が安定した状態を保てるでしょう。
コストパフォーマンスを重視する方におすすめの工法です。
また、それぞれの耐用年数について、密着工法は5〜10年、通気緩衝工法は10〜15年と言われています。
*シート防水について
シート防水とは、塩化ビニルシートを被せることで防水層を形成する工法です。
既存の防水層を撤去することなく行えるのが特徴ですが、施工の難しさから対応できる業者が多くありません。
施工ができた場合でも施工不良が発生しやすいため、シート防水に実績のある業者選びをしましょう。
シート防水は「塩ビシート系」と「ゴム系」に分かれますが、ゴム系は難易度の高さと施工不良の多さから最近では使用されていません。
ここでは、塩ビシート防水を紹介します。
塩ビシート防水はシートを被せるため、マンションやビルなどの100平方メートルを超える屋上に向いています。
耐用年数が15〜20年であり、ウレタン防水よりも長く、単価もあまり変わらないため、コストパフォーマンスが良いでしょう。
接着剤で防水シートを貼る「密着工法」と、固定ディスクを利用して防水シートを下地に打ち付ける「機械式固定工法」に分かれます。
密着工法は下地の状態の影響を受けるため、機械式固定工法の方が適しているでしょう。
*アスファルト防水について
最後に、アスファルト防水を紹介します。
アスファルト防水の耐用年数は15〜25年と言われており、耐久性の高さが大きな特徴です。
特に200平方メートルを超える屋上に適しているでしょう。
また、このアスファルト防水は「トーチ工法」や「熱工法」などに分かれているため、紹介します。
トーチ工法は、裏面に液状アスファルトがコーティングされた防水シートをあぶり、アスファルトを溶かし出しながら施工する工法です。
アスファルト特有の臭いが抑えられるとともに、その費用対効果の高さから人気のある工法の1つでしょう。
また、熱工法は、特殊な釜でアスファルトを熱することで液状にし、ルーフィングを張る工法です。
アスファルト特有の臭いを発するため、最近では使われなくなりました。
□まとめ
今回は、屋上遮熱防水工事について紹介しました。
防水工事はカビや菌の発生を抑え、家の寿命を延ばすために行う必要がある工事です。
その工事は3種類に分かれるため、屋上の広さや予算を考えて、どんな工事をするのかを決めると良いでしょう。
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