2023年12月18日
自分好みの家づくりがしたいとお考えの方の中には、タイル外壁について知りたい方も多いのでは無いでしょうか。
タイル外壁は耐傷性が高く、重厚感のある雰囲気が特徴です。
また、タイルはさまざまなサイズと種類、釉薬や素地の種類があり、それぞれ異なった印象を持ちます。
本記事では、タイル外壁のメリットとタイル外壁の種類、タイル外壁の選び方をご紹介します。
□タイル外壁のメリット
1.耐傷性が高い
タイルは高温で焼き固められた薄い板状の建材であり、その表面は石のように硬く、傷がつきにくい特徴があります。
これにより、外部からのダメージに強い耐久性が期待できます。
2.デザイン性が優れている
タイルは多様な色彩、形状、質感のバリエーションがあり、外壁に高い意匠性をもたらします。
重厚感、高級感、美しい陰影、風合いの良さなど、これらの要素が組み合わさり、タイル張りの外壁は他の外壁材とは一線を画した印象を与えます。
3.維持管理費用が低い
無機質な性質からくる劣化のしにくさが、紫外線や風雨など外部の要因に対して強固な耐性を提供します。
これにより、他の外壁材に比べて維持管理費用が抑えられ、長期間にわたって資産価値を守ることが期待できます。
ランニングコストの低減と共に、長寿命で資産価値を守る優れた選択肢といえます。
□タイル外壁の種類
*タイルのサイズと特徴
1.45二丁
95×45ミリメートルのサイズです。
経済的で、約30センチメートル四方のシートでまとめて貼れます。
2.小口平
108×60ミリメートルのサイズです。
約7,000円/平方メートルから購入できます。
以前の主流タイルでしたが、種類が減ってきています。
3.二丁掛け
227×60ミリメートルのサイズです。
約7,000円/平方メートルから購入できます。
重厚感があり、多様な種類が揃っています。
4.ブリック
多様な形状で、約9,000円/平方メートルから購入できます。
レンガ調や石調など本格的な質感が楽しめます。
選ぶ際には、重厚感や高級感を求めるなら「二丁掛け」や「ブリック」、経済的な選択を重視するなら「45二丁」が適しています。
*釉薬の種類と特徴
1.ラスター釉
最も光沢があり個性的です。
傷がつきやすい特徴があります。
2.マット釉
光沢がなくつや消しの仕上がりです。
バランスが取れた印象で他の素材と調和しやすいです。
3.うす釉
透明釉薬が少量かかったものです。
無釉と同様な質感で、汚れにくさが特徴です。
4.無釉
釉薬をかけずに焼かれたものです。
素朴な風合いがありますが、表面が比較的汚れやすいです。
選択肢は、「汚れが気にならないか」「タイルの存在感をどれくらい強調したいか」によって変わります。
*素地の種類と特徴
1.磁器質
1%以下の吸水率です。
1250℃以上で焼成され、固くて耐水性が高いため、外壁に適しています。
2.せっ器質
5%以下の吸水率です。
1200℃前後で焼成され、磁器質と陶器質の中間に位置します。
外壁に適しており、加工がしやすいです。
3.陶器質
22%以下の吸水率です。
1000℃以上で焼成され、吸水性が高いため外壁よりも内装に向いています。
外壁に適したものを選ぶ際には、「磁器質」または「せっ器質」がお勧めで、吸水性が高い「陶器質」は劣化しやすいので注意が必要です。
□タイル外壁の選び方
1.国内メーカーか海外メーカーか
外壁タイルメーカーを選ぶ際には、まず国内メーカーと海外メーカーのどちらが自身のニーズに合っているかを考慮することが重要です。
国内メーカーは岐阜県多治見市を中心に製造され、品質の高さと日本の雰囲気に適したタイルが豊富です。
一方で海外メーカーは輸入する中国製や洗練された外国製のタイルがあり、リーズナブルな価格で多様なデザインが楽しめます。
2.ハウスメーカー系か窯元か
注文住宅を扱うハウスメーカーと、独自のデザインや機能性を持つ窯元という2つのタイプのメーカーがあります。
ハウスメーカーはさまざまな外壁タイルを揃えており、特定のタイルが決まっていない方に適しています。
一方、窯元は高品質かつ独自のデザインを提供する特徴があり、品質や機能性を優先する方に向いています。
3.デザイン重視か機能重視か
外壁タイルの選択において、デザインや機能のどちらを重視するかも重要なポイントです。
輸入物のレンガタイプなどで外国風の外観を求めるならデザイン重視が良いですよ。
一方で、目地のメンテナンスが不要なタイプやシロアリに強いタイプのタイルなど、機能性を重視する方もいます。
4.価格重視か品質重視か
最後に、価格と品質のバランスを考えることも重要です。
輸入物の外壁タイルは比較的リーズナブルで、価格を優先したい方に適しています。
一方で、国内メーカーの窯元から販売されるタイルは品質に優れ、品質を重視する方におすすめです。
これらのポイントを踏まえ、自身の予算や好みに合った外壁タイルメーカーを選ぶことで、理想的な改修が実現できるでしょう。
□まとめ
タイル外壁のメリットは、耐傷性が高い、デザイン性が優れている、維持管理費用が低いことが挙げられます。
また、タイル外壁には色々なサイズ、釉薬の種類、素地の種類があるため、特長と与えたい印象によって選択しましょう。
また、外壁タイルの選び方は、国内メーカーか海外メーカーか、ハウスメーカー系か窯元かなどの観点から選ぶことをおすすめします。
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