外壁に毛虫が発生するのはなぜ?原因や駆除方法について解説します!

2023年3月10日

暖かい時期になると、「毛虫」を見かける機会が多くなります。

植物を育てているわけではないのに、外壁周辺で大量発生していてお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、毛虫が発生する原因や時期、駆除方法についてお伝えします。

毛虫の発生を防ぐ方法も併せてご紹介しますので、ぜひお役立てください。

□なぜ外壁に毛虫が発生するのか?

植物を置いていないのにも関わらず、外壁にたくさんの毛虫が発生する場合があります。

このような場合によく見かける毛虫を「ヤネホソバ」といいます。

一般的な毛虫は植物をエサとしますが、ヤネホソバは苔や菌類を食べます。

外壁に苔が無いように見えても、肉眼では見えないくらい小さな苔が生えていることがあります。

ヤネホソバは、大きくなる前の苔もエサとします。

そのため、植物を置いていない、苔も見えない外壁でも、エサを求めて這い上がってくるヤネホソバが大量に発生するのです。

毛虫は、3月下旬・6月~7月・8月~9月と年に3回ほど発生すると言われています。

特に、梅雨の時期は高温多湿なため、苔が生えやすくなります。

そのため、ヤネホソバを見かける機会が増えるのです。

また、ヤネホソバは有毒で、触ると激しいかゆみ・腫れ・発疹を引き起こします。

うっかり触ってしまわないように、梅雨の時期の洗濯物には気を付けましょう。

また、他の種類の毛虫だと、風によって毒針・毒毛が散っている場合もあります。

もしも毛虫を見かけたら、応急処置として”毒針毛固着スプレー”をかけてから、駆除するようにしてください。

□毛虫の駆除方法とは?

少数の毛虫の場合は、自分で駆除をすることが可能です。

このとき、素手で触ることが無いような対策をしたうえで、以下の手順に従って作業を行ってください。

1.皮膚が出ない服と軍手を着用する。

2.害虫用殺虫剤を噴射する。

3.死骸をほうきや割りばしなどで集めてゴミ袋に捨てる。

このとき、死んでいても毒針・毒毛は毒を持っている場合があります。

絶対に素手で触らないようにしましょう。

4.再度、毛虫がいた場所に殺虫剤を噴射する。

5.エサとなる苔を除去する。

ヤネホソバは、集団でまとまっている場合が多くあります。

一か所のみであれば、駆除は比較的簡単ですが、複数か所で集団発生している場合は、完璧に駆除することは難しいです。

駆除できたとしても、再発する可能性があります。

そのため、毛虫の生態を把握している専門の業者に、駆除を依頼することをおすすめします。

□毛虫を防ぐ方法とは?

*植物を整理しよう

毛虫にとって、枝や葉などが重なっている環境は、天敵に見つかりにくいため好都合です。

枝・葉を切って整理することで、卵が産みにくくなります。

そうすることで、毛虫が大量発生する可能性を低くできるでしょう。

このとき、枝・葉に毛虫がいたり、毒毛・毒針が残っていたりする場合があります。

作業は必ず軍手を着用し、露出の少ない服装で行うようにしましょう。

*匂いを工夫しよう

まだ毛虫がいないのであれば、毛虫が嫌がる匂いを植物に付け、近寄らないように予防しましょう。

木酢液や唐辛子エキスを薄めたものを週1回散布することで、近寄りにくくなります。

また、ミントやローズマリーといった毛虫が苦手なハーブを植物の周りで育てることは、植物に近づきにくくなるだけではなく、周辺の環境にも匂いが届くため影響します。

*殺虫剤を撒くタイミングを考えよう

孵化した直後のタイミングを見計らって使いましょう。

孵化したばかりの毛虫は、葉の裏に密集している場合がほとんどです。

このタイミングで殺虫剤を撒くことで、一気に駆除できます。

卵の状態では、あまり殺虫剤の効果を活かせません。

また毛虫が成長して、自由に動き回れるようになると、すべてを見つけ出すことが困難になり、完全に駆除しきれなくなる可能性が高くなります。

毛虫が発生してしまっても、完全に駆除できれば予防にもつながります。

あらかじめ特徴や時期を知っておき、最も効果的なタイミングを考えて、逃さないようにしましょう。

*外壁塗装を定期的にしよう

外壁に苔が生える原因は、湿気や日当たりの悪さが大半を占めます。

これらに加えて、外壁の劣化も原因の1つに挙げられます。

外壁塗装に使われる塗料には防水効果があります。

しかし、年数が経過すると、この防水効果は徐々に薄れていきます。

そのため、定期的な外壁塗装をすることで防水効果を保てます。

さらに、苔の発生を抑制することにもつながるので、毛虫の大量発生を防げるのです。

□まとめ

今回は、毛虫が発生する原因・時期・駆除方法・予防方法をご紹介しました。

肉眼では確認できないくらい小さな苔でも、ヤネホソバからすると立派なエサです。

駆除するだけでなく、外壁の状態を定期的に確認して、毛虫の発生を未然に防ぎましょう。

外壁の塗装を綺麗にすることは、建物自体の劣化を抑えることにもつながります。

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