外壁のひび割れの原因とは?補修方法についても解説します!

2023年1月25日

「ひび割れが引き起こすリスクについて知りたい」
「ひび割れ補修時の手順が知りたい」

ひび割れは外側だけでなく、家全体に悪影響を及ぼすこともあるので、早めに修理しておく必要があります。
この記事では、外壁のひび割れの種類や原因、ひび割れが引き起こすリスク、補修方法について解説します。
ぜひ参考にしてみてください。

□外壁のひび割れの種類と原因とは?

外壁のひび割れには、様々な種類と原因があります。

*ヘアークラック

ヘアークラックとは、幅が0.3ミリメートル以下の細かいひび割れのことです。
塗膜の経年劣化以外にも、塗膜の不適切な乾燥時間、弾性素地や塗膜上に硬質塗装を施した場合などが原因となります。

*乾燥クラック

乾燥クラックとは、外壁材が乾燥する際に発生する幅の狭いひび割れのことです。
湿式工法で製造されたモルタルのような外壁材は、乾燥工程での水分蒸発により収縮し、ひび割れが発生してしまいます。

モルタルとは、セメントと砂のような骨材と水を練り合わせて作る外壁材料のことで、ペースト状で加工しやすく、仕上げ材や目地材として良く使用されています。
完全に乾燥・硬貨させ、その後、塗装をして表面を仕上げますが、乾燥の過程で水分が蒸発して収縮し、ひび割れが発生しやすくなってしまいます。

モルタルの特性上、ひび割れは施工後の段階で発生しやすく、結果として、新築後数年以内にひび割れが発見されやすくなる傾向にあります。

*構造クラック

構造クラックとは、建物の構造上の欠陥から発生するひび割れのことです。
建物の構造上の欠陥や凍結融解の繰り返し、建物の不同沈下などの構造上の欠陥により、建物が激しく揺れたり、外壁材に歪んだ力が作用したりして、外壁材にひび割れが発生することがあります。

*縁切りクラック

縁切りクラックとは、モルタルのような新旧の塗り継ぎ面に発生するひび割れのことです。
モルタルのような湿式工法の外壁材は片面ずつ仕上げますが、途中で作業を止めたり、部分的に塗り直したりすると、新旧の塗り継ぎ面にひびが入ってしまいます。

以上では、外壁のひび割れの種類や原因についてご紹介しましたが、いつ、どのタイミングで対処するべきかわからないという方も多いでしょう。
外壁のひび割れから雨漏りを起こし、構造体が腐食してしまう可能性もあるため注意が必要です。

ヘアークラックのような細かいひび割れであれば、ひび割れの状態が進行していないか定期的にチェックしましょう。
また、幅が1ミリメートルから3ミリメートル以上ある場合は、早急に対処しましょう。

□外壁のひび割れが引き起こすリスクとは?

外壁は、風や雨、紫外線、気温差などから私たちを守る盾の役割を担っています。
もちろん、外壁が良好な状態であれば、外壁はその役割を果たし、私たちの生活や家、そして外部の環境を守ってくれますが、そうでない場合は生活を脅かすリスクとなるため注意が必要です。

特にひび割れは外壁に隙間を作り、そこから雨水が浸入している状態となっています。
この状態を長期間放置すると、建物を支える構造に悪影響を及ぼす可能性があるため、ひび割れが引き起こすリスクについて知っておきましょう。

1つ目は、室内への雨漏りです。
外壁が原因となり、雨漏りが発生することも珍しくありません。

例えば、窓枠から雨水がしみ出た場合、サッシではなく、窓周りの外壁のひび割れから雨がしみ込むことがあります。
屋上からの雨漏りであれば、階下から伝ってくるため分かりやすいのですが、ひび割れから入った雨が外壁の内側を流れて、思わぬところで雨漏りが発生してしまいます。

2つ目は、構造体の劣化や腐食です。
木造住宅の場合、外壁の内部構造は木で作られ、鉄筋コンクリート(RC)構造の場合は鉄筋が使用されており、いずれも水分が大敵となっています。

通常、木造住宅では雨水が浸入しても、外壁材の下に防水紙が敷かれていますが、防水紙が傷んで劣化してしまうと構造部分に水が浸入してしまう可能性があります。
湿気の多い状態で長期間放置してしまうとカビが発生し、木材腐朽菌による腐食が避けられず、家の耐久性の低下につながります。

また、鉄筋コンクリート造では、新築時にコンクリートのアルカリ性で保護されている鉄筋が、ひび割れから水分や空気が入り込むことで徐々に耐食性が低下し、酸化して金属腐食を引き起こします。
鉄筋が錆びて強度が低下すると、当然、建物自体の強度も低下します。

□外壁のひび割れの補修方法とは?

外壁のひび割れの補修方法としては、「シール充填工法」「UVカットシール工法」の2種類があります。

まず、シール充填工法とはひび割れの幅が0.2ミリメートル以下で損傷が大きくない場合に使用されます。
シール充填工法では、シーリング材の充填をして塗装という手順になります。

次に、UVカットシール工法とはひび割れの幅が0.3ミリメートル以上で再発防止のために補習箇所を整える必要があります。
UVカットシール工法では、ひび割れ部分にU字をカットし、プライマーを塗布、シール充填工法と同じくシーリング材の充填をして塗装という手順になります。

□まとめ

この記事では、外壁のひび割れの種類や原因、ひび割れが引き起こすリスク、補修方法について解説しました。
外壁にひび割れがある場合は、幅がどれくらいかを確認し、幅が広い場合は早急に対処するようにしましょう。
外壁のひび割れについてお困りの場合は、お気軽にご相談ください。

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