外壁の結露の原因とは?対処法や予防法をご紹介します!

2023年8月25日

家を建てると様々な箇所の維持費用が必要になりますが、外壁も定期的なメンテナンスが必要です。
外壁に関する問題として、結露が挙げられます。

この記事では、外壁が結露する原因、外壁の結露によって起こる問題、外壁の結露を防ぐ対策についてご紹介します。

□外壁が結露する原因とは?

空気が冷えて空気中の飽和水蒸気量が減少し、水滴が発生する現象のことを「結露」といいます。
結露は、ガラスや外壁などの表面以外にも、外壁の内部でも発生することがあります。
以下では、外壁で発生する結露についてご紹介します。

まず、日常でよく見かけるガラスやコップなどの表面に発生する結露を表面結露といいます。
外壁の結露は、表面結露であることが多く、内部で発生する内部結露とは異なり、外部で発生するため外部結露と表されることもあります。

空気が極端に冷たいものに触れると、空気中の飽和水蒸気の量が減少し、水滴として現れます。
冬場、朝日で暖められた空気が夜冷えたガラス、外壁に触れると急速に冷えるため、外壁に結露が発生します。

次に、外壁内部や床下など目に見えない場所で発生する結露のことを内部結露といいます。
室内の湿った空気が何らかの原因で建材の中に入り、外壁の内側に当たって結露が発生します。

内部結露は発見しにくく、気づいたら建材が腐ってしまっていたということも多く、非常に厄介な結露です。

□外壁の結露によって起こる問題とは?

外壁に結露が発生したままにしておくと、以下のような問題が発生します。
外壁や家の構造部分の劣化につながる恐れがあるため、見つけ次第早めに対処するようにしましょう。

1つ目の問題はカビが生えることです。
外壁に結露があるということは、つまり湿気が多いということです。
たまった湿気をそのまま放置しておくとカビが発生し、繁殖してしまう可能性があります。

カビは見た目が悪くなるだけでなく、外壁の劣化にもつながるため、早めに対処するようにしましょう。

2つ目は、水垢が残りやすくなることです。
結露とは、外壁に水滴がついた状態のことなので、放っておくと水垢が外壁に残ってしまうことがあります。
塗装に染み込んで、シミのようになってしまうと完全に除去するのが難しくなります。

□外壁の結露を防ぐ対策とは?

以下では、外壁の結露を防ぐ対策方法についてご紹介します。

*1.外壁に通気層を作る

外壁材と断熱材の間に隙間がない場合、断熱材に湿気がたまり、結露が発生しやすくなります。
そこで、外壁材と断熱材の間に通気層を設けることで、湿気がたまりにくくなり、結露の発生を防げるようになります。

通気層を作るためには、外壁の張り替えをおこなう必要があります。

*2.外壁の色を白にする

外壁の色が黒に近いほど、熱を吸収することになるため、夜間に外壁との温寒暖差が激しくなり、結露が発生してしまいます。
そのため、外壁の色をなるべく白に近いものを選ぶことで結露を防げるようになります。

ただし、外壁の見た目にも影響するため、デザイン性を重視して選びたい方は白系の色を選ぶのは難しいかもしれません。
外壁を白にしたい場合は、塗装や外壁の張り替えをおこなう必要があります。

*3.親水性が高い塗料を使う

「超親水性塗料」と呼ばれる親水性の高い塗料を使用すれば、重力によって結露の水滴を流し落とせます。
現在の外壁を親水性の高い塗料で塗り替えたとしても、完全に結露を防げませんが、外壁表面に水滴が付着するリスクは軽減できます。

結露による水滴を流し落とせれば、汚れや劣化は、発生しにくくなります。

*4.外断熱にする

断熱材を外断熱にすることによって、結露を防げるようになります。
建物の外側に断熱材を設置することを外断熱といいます。
内断熱の場合は外気に外壁材が触れて冷えてしまうため、内部から結露が発生しやすいといわれています。

外断熱の場合は、外壁と室内の温度差が小さいため、外壁材に結露が発生しにくくなります。
外断熱を行うには、家の建設段階で決定するか、外壁を剥がして工事をおこなう必要があります。

*5.定期的なメンテナンスをして外壁の性能を維持する

定期的に汚れを落としたり、傷んだ部分を補修したりすることで、外壁の劣化を遅らせ、結露を防げるようになります。

しかし、結露防止効果は他の対策と比較すると低いので、あまり期待しすぎないようにしましょう。
外壁のメンテナンスだけでできる結露対策になるので、他の対策に比べて簡単に実施できるのが魅力といえます。

ただし、上記でご紹介した対策をおこなったとしても完全に結露を防げるわけではないことに注意しましょう。

□まとめ

外壁に結露が発生していると、どう対処すればいいのか悩んでしまいますよね。
結露は放置しておくと、外壁の劣化の原因となってしまうので、見つけたらすぐに除去するようにしましょう。
きれいな状態を保つために、こまめにメンテナンスを行うようにしましょう。

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