2021年4月15日
「外壁塗装の塗料にはふさわしい塗料を知りたい」
「塗料の違いが、性能にどのような差をもたらすのか」
沖縄在住でこのようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
大抵の場合は水性塗料が使われると言って良いでしょう。
今回は水性塗料と油性塗料を使用する上での違いについて説明します。
□油性塗料(溶剤塗料)と水性塗料について
油性塗料と水性塗料のそれぞれの特徴について見ていきましょう。
まずは油性塗料の特徴です。
使用する塗料は物質を溶かす作用があるため、人体にとって非常に有害な物質です。
強烈な臭いが特徴で、気持ち悪くなったり、食欲不振になったりなど様々な体調不良を起こすことがあるでしょう。
油性塗料を薄める溶剤は、強溶剤と弱溶剤に分かれています。
昔は塗料を悪影響の強い強溶剤で溶かして塗装するのが一般的でした。
しかし、その被害を減らすために現在は弱いシンナーでも溶ける弱溶剤が開発されて、代替されるようになりました。
弱溶剤が主流となったことで人体への被害は減少し、環境に優しい塗装が可能になりました。
次に水性塗料の特徴です。
名前の通り、主成分は水で希釈をする際も水を使うため、シンナー臭のしない環境に優しい塗料です。
国でVOC(揮発性有機化合物)削減の理念を掲げてから、環境に優しい塗料の開発が進行して生まれた塗料です。
シンナーを使わないため従来の油性塗料より安全性は高いですが、決して安心できるわけではありません。
微量のVOCが塗料安定のために含まれているため、換気を十分にするのはもちろんのこと、容器の蓋も密閉しておく必要があります。
水性塗料よりもさらに安全な塗料の開発が行われることで、今後はより人体に優しい塗料が浸透していくでしょう。
□塗料の種類ごとのメリット・デメリット
*水性塗料のメリット・デメリット
はじめにメリットです。
水性塗料は人体に悪影響を及ぼす物質がほとんど含まれていないため、シンナーによる臭いや人体への悪影響がありません。
またシックハウス症候群や大気汚染にもつながるVOCの排出も少ないため、環境にも優しいです。
またシンナーが含まれていないことで、引火しづらく火事の心配が減ります。
塗料は1つの缶でそのまま塗装ができる1液型と、主剤と硬化剤を混ぜる2液型があります。
1液型は施工が簡単で対応できる業者が多いですが、2液型の場合は混ぜるのが難しく、対応できる業者は多くありません。
次にデメリットです。
塗料に含まれている水分は、一定の温度になるまで固まらないため、気温が低いと工期が長引く可能性もあるでしょう。
早く固まるように水性塗料を使う場合は、気温が高めの季節を選ぶ必要があります。
また水性塗料は相性の優れた素材に使用する分には問題ありませんが、金属とは密着しづらいです。
そのため適していない部分があることを把握しておきましょう。
*油性塗料のメリット・デメリット
まずはメリットです。
作られる塗膜の耐久性が非常に高く、環境を問わず乾きやすいという特徴があります。
また、どんな素材でも密着性が高いです。
水性塗料では難のある金属への塗装などでも役に立つでしょう。
金属を使った外壁の方にはおすすめです。
次にデメリットです。
大きなデメリットは、シンナーによる臭いや人体への悪影響です。
人体や環境への被害を出すVOCも排出されるため、近隣住民への細心の注意も払う必要があります。
また引火しやすいため、保管にも注意を払いましょう。
□水性塗料の使い所は? 油性塗料との使い分けはどうすればいい?
*基本的には水性塗料を使えばいい
水性塗料と油性塗料で使われる塗料は、環境に優しい水性塗料が選ばれるのが一般的になりました。
水性塗料が抱えていた相性の悪い素材があるというデメリットも改善され、金属に塗装できるものも出てきています。
特に以下のような状況の場合は水性塗料の使用を勧めます。
・引火させたくない
・近隣住宅との距離が近く、シンナーの臭いが届くかもしれない
・目や喉の粘膜が敏感な方がいる
・家庭にペットや子供などの臭いに過敏な方がいる
水性塗料をメインで使いたい場合は業者との面談の際に伝えておきましょう。
*油性塗料が適している場合もある
水性塗料の性能が向上したことで、油性塗料との差が無くなってきていますが、それでも油性塗料がいまだに耐久性で上回っています。
また冬場のリフォームなど水性塗料がなかなか乾燥しない場合もあります。
一方、油性塗料の場合は雨や夜でない限りは乾燥します。
そのため水性塗料では劣化がひどい場合や、冬場の塗装を行う場合には油性塗料を使用するのも良いでしょう。
□まとめ
今回は外壁塗装で使う塗料の水性と油性の違いについて説明しました。
油性塗料は人体や環境に悪影響を及ぼすため、基本的に水性塗料を使いましょう。
ただし水性塗料の塗装が合っていないという場合もあることを知っておく必要があります。
沖縄で外壁塗装を検討中の方は、お気軽にご相談ください。
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