外壁耐火構造とは?耐火構造のメリットやデメリットをご紹介します!

2023年5月18日

万が一、火災が発生した時に備えて、被害を少しでも抑えられる家にしたいと考える方も多いかもしれません。
耐火構造の外壁があることをご存知でしょうか。
今回は、外壁耐火構造について、準耐火構造や防火構造との違い、耐火構造のメリットとデメリットをご紹介します。

□外壁耐火構造とは?

外壁耐火構造は、あまり耳にしたことがない言葉かもしれません。
外壁耐火構造とは、外壁を一定の耐火構造にすることです。

一般的な構造だと、火災が発生した時にすぐに火炎が燃え広がってしまったり、建物が倒壊したりと、火災によるさまざまな被害が考えられます。
耐火構造の外壁にすることで、建物を燃えにくくしたり倒壊の危険性を下げたりできます。
建物の中にいる人や周囲の人への被害を最小限にとどめられるでしょう。

□準耐火構造と防火構造との違いとは?

火災対策のための構造として、耐火構造の他に準耐火構造と防火構造があります。
耐火構造との違いを、それぞれ説明します。

*耐火構造と準耐火構造の違い

準耐火構造とは、通常の火災による延焼を抑制するために、不燃材料を使った構造です。
耐火構造よりも少し基準が緩く、延床面積が小さく階数が低い建物に使用されます。
条件は、火災が発生した時の建物の崩壊や火炎の広がりを最長1時間抑えることです。
準耐火構造でも主要な構造の仕様が定められており、一般的な建物よりも燃えにくい構造となっています。

*耐火構造と防火構造の違い

防火構造は防火性のある材料を使って、延焼による被害から守る構造です。
防火地域に、小規模な住宅を建てる場合に求められます。

□耐火構造のメリット・デメリットとは?

火災に強く、火災が発生した時の被害も抑えられる耐火構造は、メリットばかりのように思えるかもしれませんが、費用や外観の面でデメリットがあります。
そこで、耐火構造のメリットとデメリットをご紹介します。

*耐火構造のメリット

建物を耐火構造にすることで、建物の内部にも周囲にも燃え広がりにくくなるため、建物自体だけではなく地域の安全性も高められます。

周囲で火災が発生した場合も、一定時間でも燃え広がりにくい構造であれば、避難の時間を確保できる可能性が高くなるでしょう。
火災に強い地域で生活できることが、メリットとして挙げられます。

主要な構造に不燃材料を使用しており、火災が発生しても倒壊しにくい造りとなっています。
火災発生時に倒壊のおそれがあると、被害が広がってしまう可能性があるため、倒壊の危険性を下げることは火災による被害を抑えることにつながります。

また、火災保険の保険料は災害時の損害を想定して決められるため、保険料を抑えられる場合があります。
加入している、もしくはこれから加入を考えている保険会社や保険のプランを確認することをおすすめします。

万が一、住宅や周囲で火災が発生した場合は、建物の内部や周囲にいる人の安全を確保することはもちろん、できるだけ被害を最小限にとどめたいものです。
火炎の燃え広がりやすさや燃え広がる速さ、建物の倒壊のしにくさによって、避難のしやすさや避難にかけられる時間が異なり、無事に避難できる可能性も変わってきます。

耐火構造は火災に強い構造で、一般的な建物よりも、火災による被害を抑えられます。
それに加えて火災保険の保険料を抑えられれば一石二鳥です。
耐火構造は、火災が発生したときの危険性を少しでも抑えたい方におすすめです。

*耐火構造のデメリット

デメリットとして、一般的な建物よりも建築費用が高くなる傾向にあります。
また、窓やドアなどを防火仕様にするだけではなく、建物の各部分に不燃材料を使用します。
そのため、窓の大きさやドアの形、外壁の仕上がりなどが制限される場合があります。

しかし、制限がある中でも、おしゃれな外観づくりは可能です。
外観は家の印象に大きく関わるため、外観にこだわりを持つ方も少なくありません。
家の安全性と外観、両方とも重視したい方もいるのではないでしょうか。

非耐火構造よりも建築費用が高くなる場合が多いため、住んでいる地域や住宅に本当に必要な構造かどうかなどを考慮することが重要です。
外観にこだわりのある方は、費用や外壁のご希望と、耐火構造にした場合のメリットを合わせて検討することをおすすめします。

当社では外壁工事を行っており、外壁の構造やデザインについてのお客様の疑問や不安にも、丁寧にお答えします。

□まとめ

今回は、外壁耐火構造について、準耐火構造や防火構造との違い、耐火構造のメリットとデメリットをご紹介しました。
耐火構造は火災に強い構造で、外壁を耐火構造にすることで火災が発生した際の被害を抑えられます。
火災に強い外壁にしたい方は、外壁のデザインが制限される可能性や費用を考慮しながら、耐火構造の外壁を検討することが大切です。
外壁でお困りの方や外壁耐火構造にご興味のある方は、当社までお気軽にお問い合わせください。

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