窓枠から雨漏りが発生したら火災保険は使える?解説します!

2022年12月18日

住宅に必ずあるものとして窓が挙げられますが、窓に付いているサッシに不具合が起こると雨漏りが発生してしまいます。
雨漏り修理は火災保険が適用されますが、いくつかの条件があります。
この記事では、窓枠から雨漏りが発生する原因、火災保険が適用されるか、適用までの手順について解説します。
ぜひ参考にしてみてください。

□窓枠から雨漏りが発生する原因とは?

窓枠から雨漏りが発生する原因についてご紹介します。

1つ目の原因は、コーキングの劣化です。
コーキングは、窓枠と外壁の隙間を埋めるために使用されています。
日当たりの良い場所で紫外線や雨にさらされ続けると、約10年でコーキングは劣化してしまいます。
風向きによっては、コーキングの劣化により、隙間から雨がしみ出したり、雨漏りが発生したりします。

2つ目の原因は、防水シートが傷むことです。
窓枠を取りつける際に、その窓枠周辺に防水シートを張り、防水処理が施されています。
万が一、コーキングが劣化して、雨水が内部に入ったとしても防水シートがあることにより、守られています。

しかし、この防水シートが傷むと、雨水が木材にしみ込み、雨漏りの原因になります。
また、防水シートの張り方や敷き方が悪く、不備がある場合も雨漏りの原因となってしまいます。

3つ目の原因は、屋上からの雨漏りです。
多くの場合、雨漏りは窓の上部または窓の近くの屋上によって引き起こされます。
雨水が屋上の割れ目から内部に入り、屋上の裏を通って窓枠からしみ出します。
この場合、雨染みは窓枠だけでなく、天井や壁にも見えるため、視覚的に判断できます。

4つ目の原因は、換気口や通気口からの雨漏りです。
猛烈な台風の暴風雨により、様々な角度から雨が侵入してくる可能性があります。
この場合、窓周りの換気口や通気口から雨漏りが発生します。

□窓枠から雨漏りが発生した場合は火災保険が使える?

窓枠からの雨漏りを修理する場合は、工事費用が高くなってしまう可能性があります。
窓の取り換えや補修以外にも、状況次第では周辺箇所の工事を行う必要がありますが、台風や大雨による雨漏りは火災保険が適用され費用が無料になる場合もあります。

「住まいの総合保険」とも呼ばれる火災保険は、火事の他にも、雷、風、雪、雹、水などの自然災害による被害が補償されるため、窓枠からの雨漏りでも適用されます。
火災保険の補償内容は、建物、家財、建物と家財の両方を対象とする3種類から選びます。

この建物とは、住宅本体に加えて塀・門などの一度、設置してしまうと簡単に動かせない付帯物も補償対象としています。
窓、ガラス、サッシは、建物の一部として考えられています。
家財とは、家具、電化製品、衣料品など、建物内で容易に移動できるものを指します。

窓の破損は火災保険の家財だけを保証対象にしている場合、対象外となるため、できれば「建物・家財」を選択しておきましょう。

□火災保険が適用されるまでの手順とは?

火災保険が適用されるまでの具体的な流れやポイントについて解説します。
また、下記の作業はお客様ご自身で行っていただくことも可能ですが、見積書や報告書といった書類の作成は専門性が高く難しいため、修理会社に依頼しましょう。
修理会社へ依頼する際は、火災保険の申請のためと伝えておくと良いでしょう。

まず、保険会社や保険代理店に連絡をしてください。
雨漏りの原因といった被害内容を詳しく説明する必要があります。
詳しい状況がわからない場合は、修理会社に予め見積書や報告書を依頼しておきましょう。

次に、保険会社から届く書類に記入し、申請を行いましょう。
申請時に提出する書類は以下の3点です。

・保険金請求書
・事故状況報告書、損害箇所の写真
・修理費見積書

また、報告書には契約者氏名、保険証書番号、損害発生の日時、損害発生の状況、事故の原因、損害のあった家の住所、損害箇所を示した家の見取り図を記述しておきましょう。

書類を申請すると保険会社による現場調査が行われます。
保険会社は第三者機関のプロの鑑定人である損害鑑定人を派遣し、保険申請内容を参考に現場調査を行います。
損害状況、自然災害による損害の有無、被害額を算定した報告書を作成し、保険会社に提出します。

そして、保険会社が損害鑑定人からの報告書を確認し、審査が行われて、その申請内容が認められれば保険金が加入者へと支払われます。
現場調査の結果の連絡を受け次第、雨漏りの補修を修理会社へと依頼しましょう。

最後に、雨漏りの補修工事を行います。
雨漏りの修理は、必ず申請が通ってから行うようにしましょう。
雨漏りの火災保険申請は、必ずしも認められるとは限りません。
経年劣化と判断されると保険金は支払われないため、必ず申請が通ってから修理会社と補修工事の契約をしてください。

□まとめ

この記事では、窓枠から雨漏りが発生する原因、火災保険が適用されるか、適用までの手順について解説しました。
窓枠から雨漏りが発生した場合、火災保険が適用されるか確認し、修理会社への依頼の際は、火災保険申請が通ってから行うように注意してください。
ご不明点等ありましたら、お気軽にご相談ください。

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