2020年12月12日
雨漏りを放置すると様々なリスクが生じます。
雨漏りは、建物の構造部分にまで影響する可能性があるためです。
この雨漏りによる被害は、外装被害と内装被害に分けられます。
そこで今回は、雨漏りを放置することによるリスクをこの2種類の被害に分けてご紹介します。
□雨漏りの外装被害
雨漏りは、雨水が被害箇所から染み込むことが原因で発生します。
外装被害は建築材の傷みによって起こるため、住宅の土台部分に雨水が浸入することにより、建築材が劣化し、住まいの安全を維持できなくなる危険性があります。
また、木材に水分が残ってしまうと、木材腐朽菌が繁殖し、建物の倒壊や耐震機能の低下をもたらすことに繋がります。
ネジなどの金属部分が錆びると、雨漏りの原因箇所が拡大し、鉄筋コンクリート内部が錆びると、さらに強度を低下させてしまうのです。
この他にも、天井や壁のシミなど、時間の経過とともに被害が拡大してしまいます。
□雨漏りの内装被害
内装被害では、水の進入によって漏電が起こり、漏電個所から発火が起こる可能性があります。
被害が住居内部に及ぶと、家具や家電類の被害はもちろん、衣類の損害にも繋がります。
対処せずに放置し続けると、天井からの水滴に加え、壁に接している背面部からも浸水してしまい、湿気が溜まってしまうためです。
二次被害として、健康被害や有害な生物による被害が起こる可能性があります。
建物の湿度が高い状態が続くと、人間の健康に悪い影響を与えてしまいます。
例えば、雨漏りによる湿気の蓄積からカビが増殖し、喘息などのアレルギー症状が起きます。
エアコンや屋根裏にはカビが生えやすいため、異変を感じた際はすぐに掃除する必要があります。
さらに、生活空間にカビの臭いや湿気が充満していると、心身ともにストレスを感じてしまい、体調不良を引き起こします。
雨漏りによる湿気は、害獣や害虫を家に呼び寄せる原因となります。
シロアリやネズミ、ダニの3種類は特に発生しやすく、注意が必要です。
シロアリは湿った木材を餌にするため、一度住みついたら駆除しなければなりません。
ダニは特に布団で繁殖して、健康被害をもたらすリスクもあります。
その上、小さな個体なので、生息範囲の拡大を防ぐことは困難だと言えます。
ネズミは人間の生活空間に現れ、餌を求めます。
このようになると、家庭内にネズミの糞がまき散らされてしまい、後々衛生面での問題が生じるのです。
□最後に
雨漏りの対処を怠って放置してしまうと住居のみならず、住居者の健康面や心理面へ悪影響を与え、日々の苦しみを与えてしまうのです。
これらのリスクを無くすためにも、もし雨漏りが自宅で起こったらすぐに業者を呼び、家の中を隅々までチェックしてもらうことが大切です。
すぐに被害を見つけられれば、問題の早期解決ができ、当面の問題だけでなく、長期的な生活の安心を確保することにも繋がるのです。
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