自分好みの家づくりがしたい方の中には、和モダンな外壁塗装を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
和モダンなテイストは、古来からつたわる和風デザインと、洋風に近い現代的でスタイリッシュなテイストを融合させたデザインで、とても魅力的な選択肢です。
本記事では、外壁塗装で和モダンの魅力を最大限にするポイントと、和モダンの理想を叶える外壁塗装事例、和風な外壁塗装の際の注意点についてご紹介します。
□外壁塗装で和モダンの魅力を最大限に
外壁塗装で和モダンの魅力を最大限にするための重要なポイントについてご紹介いたします。
1.大きなカラーサンプルを使用する
外壁の色を選ぶ際には、カラーサンプルを使用することが一般的ですが、実際の外壁として見たときに印象が変わることがあります。
これは、色の面積が変わることで起こる錯覚によるものです。
明るい色は面積が大きくなると一層明るく見え、暗い色は暗く見えます。
したがって、できるだけ大きなサイズのカラーサンプルを確認するか、A4サイズでのサンプルをもらうよう心掛けましょう。
2.インクの種類に注意する
カタログやパンフレットで見る色と実際の外壁の色は、使用されるインクの違いによって異なります。
また、室内と屋外では光の当たり方も変わります。
これらの要因を考慮して色を選ぶ際には慎重に検討しましょう。
3.カラーシミュレーションを活用する
外壁の色を実際に家全体に塗った状態で見ることが難しい場合は、カラーシミュレーションを利用すると良いでしょう。
パソコン上で自宅のイメージを確認できるシミュレーターを利用することで、実際の雰囲気を想像しやすくなります。
4.色同士の相性を考える
外壁の色は一色だけではなく、その他の要素との相性も考慮しましょう。
自分の好みだけでなく、塗装屋やカラーコーディネーターのアドバイスも取り入れながら、バランスの良い配色を心掛けましょう。
5.配色の変化を検討する
一色だけでなく、複数の色を使って外壁を塗装することで、より豊かな雰囲気を演出できます。
例えば、2階部分だけ異なる色にするなど、配色の変化を取り入れて楽しむ方法もあります。
6.意匠性塗料を検討する
通常の塗料では実現できないような表現を求める場合は、意匠性塗料を検討してみましょう。
これにより、他とは異なる高級感や特別な表情を外壁に与えることが可能です。
ただし、コストや塗装できる壁面に関する制約も考慮する必要があります。
□和モダンの理想を叶える外壁塗装事例
和風・和モダン住宅の外壁塗装の成功事例をいくつかご紹介します。
1.外壁塗装で和モダンな印象にアップグレード
この事例では、外壁に見られた地震によるひび割れや長年の汚れ・コケを解消し、外観を改善しました。
高圧洗浄後、アステックペインとの低汚染遮熱シリコン塗料で外壁塗装を施し、和モダンな雰囲気を演出。
特にソルトブッシュ（グレーにベージュと緑を混ぜたような色）の使い方が印象的です。
2.モダンな印象の和風ツートン
この事例では、コーキングのひび割れを解消し、ホワイトとブラウン・クリームの和風ツートンを実現しました。
打ち替えコーキングや研磨処理を駆使して、モダンでありながらも和風な美観が際立つ外観となりました。
3.和風ツートンで美観を取り戻した外壁塗装
この事例では、劣化が見られた外壁や雨樋を丁寧に修復し、1階部分と2階部分で異なる色合いの和風ツートンを実現しました。
青みがかった濃いめの茶色とベージュが調和し、美観性が向上しました。
□和風な外壁塗装の際の注意点
和風な外壁塗装を行う際の様々な注意点が存在します。
以下は、異なる外壁素材に焦点を当てて、それぞれの注意点を詳しく説明します。
1.外壁が木材のときの注意点
・防腐対策と保護塗料の定期的な塗り替え
木材は雨風や紫外線により傷みやすいため、3年から5年ごとに外壁を保護するための防腐対策や保護塗料の塗り替えが必要です。
・エクステリアとの塗装計画の統一
外壁だけでなく、ウッドデッキなどのエクステリアにも同様の木材が使用されている場合、統一感を保つために事前に塗装計画を練ることが大切です。
2.外壁が漆喰のときの注意点
・定期的な漆喰の重ね塗りと下地の撤去
漆喰の外壁はメンテナンスによって100年以上も持続できます。
定期的な漆喰の重ね塗りと、劣化した下地の撤去と塗り替えが長寿命を保つポイントです。
・風合いを損ねないメンテナンス
漆喰の特徴的な風合いを損ねないように、慎重にメンテナンスを行うことが重要です。
塗り替えの際にも、伝統的な風合いを損なわないように注意が必要です。
3.外壁がモルタルのときの注意点
・ひび割れに強い塗料の選択
モルタルの外壁はひび割れが起きやすいため、ひび割れに強い塗料の選択が必要です。
プロの目で外壁のひび割れを確認し、適切な対策を講じることが重要です。
・劣化のサインを見逃さない
モルタル外壁はひび割れが劣化のサインとなります。
定期的に外壁を観察し、劣化の具合を確認し、専門家に相談して適切な対応を行うことが必要です。
＊汚れやすい色の注意点
白やベージュ系の色は時間が経つと汚れが目立ちやすい傾向があります。
明るい色を選択する場合は、汚れが目立ちやすいことを考慮し、定期的なメンテナンスを行う必要があります。
これらのポイントに留意しながら、外壁塗装を計画・実施することで、和風な住宅に相応しい美しい外観を維持できます。
□まとめ
外壁塗装で和モダンの魅力を最大限にするための重要なポイントは、大きなカラーサンプルを使用する、インクの種類に注意する、カラーシミュレーションを活用する、色同士の相性を考える、配色の変化を検討することが挙げられます。
また、和モダンの理想を叶える外壁塗装事例を参考にすることで、自分好みの和モダンの外壁塗装を検討できます。
和風な外壁塗装の際の注意点も考慮し、塗装を行いましょう。
本記事が和モダンの外壁塗装を検討する参考になれば幸いです。
