外壁のデザイン選びのポイントと注意点、事例をご紹介!

2023年12月2日

外壁のデザイン選びは、建物の外観や美しさに大きな影響を与える重要な決定です。
建物の外壁は、その色やデザインが時間とともに変化することを考慮しながら慎重に選ばなければなりません。
具体的に何に注意して外壁を選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、外壁のデザイン選びのポイントと注意点、そしていくつかの一般的なデザインスタイルについてご紹介します。

□外壁のデザイン選びのポイント

1.シミュレーションで外壁材を試す

外壁の色や素材は、カタログのサンプルを見るときと実際の建物に適用されたときでは印象が異なります。
外観デザインを想像するために、さまざまな外壁施工例やパターンを見ることが重要です。
最近では、外観のシミュレーションが可能なウェブサイトが多く存在し、外観デザイン全体から選択できるものや、施工事例やライフスタイルに合わせた外観デザインを提案するものなどがあります。

2.色褪せしにくい「落ち着いた色」を選ぶ

外壁の色の選択に悩む場合、色褪せしにくい色を選ぶことをおすすめします。
外壁の色は時間の経過とともに少しずつ褪せていきます。
これは、塗料に使用される材料や顔料が紫外線に曝されることにより、本来の色を失ってしまうためです。

顔料は無機顔料と有機顔料の2つの主要な種類があり、一般的に塗料はこれらを組み合わせて作られます。
無機顔料が多い場合、色褪せが遅く、有機顔料が多い場合、色褪せが早くなります。
無機顔料は落ち着いた色調で紫外線に耐えられる特性があり、有機顔料は鮮やかな色調で紫外線に弱いためです。

したがって、鮮やかな原色に近い色は色褪せしやすく、クリームやベージュなどの落ち着いた色は色褪せしにくい傾向にあります。

3.周囲の景観と環境を考慮する

外壁の色やデザインを選ぶ際、自分の好みだけでなく、周囲の景観や環境にも配慮することが重要です。
住宅は街並みの一部と考えられるため、選んだ外壁が周囲と調和し、美しい街並みを損なわないように検討することが大切です。

□外壁のデザイン選びの注意点

1.面積効果に留意する

同じ色であっても、面積が広がると彩度が高まり、明るさも増して見える現象を「面積効果」と呼びます。
小さな色見本だけを頼りに外壁の色を選ぶと、実際に壁に塗ったときに予想と異なる結果になることがあります。
塗装が終わってから「あれ、思っていたのとは違う」と後悔するのを避けるために、あらかじめサンプルよりも明るめの色を想像しておくことが重要です。

2.見本やシミュレーションとの違い

面積効果だけでなく、見本やシミュレーションと実際の仕上がりが異なることがあります。
これは天候の影響や、シミュレーションするディスプレイの明るさと色味によるものです。
見本やシミュレーションを通じてイメージを持つことはできますが、できれば実際に太陽光の下で色を確認してから決断することをおすすめします。

3.窓や玄関ドアとの調和

外壁の色だけでなく、窓や玄関ドアなどの要素とのバランスも考慮することが大切です。
外壁の色選びだけにとどまらず、窓のフレームや玄関ドアの色との全体的な調和を考えましょう。
外壁の色と窓や玄関ドアの色が調和しない場合、タイルを使用したり、ツートーンのカラースキームを検討してバランスを調整できます。

□外壁のデザインスタイル

1.ツートンスタイル
外壁を2色で塗り分けるデザインです。
トーンの近い色で穏やかな印象を、メリハリのある色でシャープな印象を演出できます。

2.ウッド・木目調スタイル
木目調の外壁材を採用し、家全体または一部に木の質感を取り入れたデザインです。
伝統的なログハウスから前衛的なデザインまで幅広く適用可能です。

3.モダンスタイル
直線的な形状と無機質感の色を特徴とするスタイリッシュなデザインです。
シンプルでありながらアートのような雰囲気が魅力です。

4.和風スタイル
和風の素材を使用しながら、現代的な形状や色使いを組み合わせたデザイン。
特に瓦を使用した屋根は、伝統的な和風スタイルに適しています。

5.洋風スタイル
レンガ調、アスファルトシングルの屋根材、上品なカラーなど、格式のある意匠が特徴です。
北欧インテリアの影響も受け、人気が高まっています。

6.クールスタイル
ダークカラーや光沢感のある素材を多用し、「かっこいい」印象を持たせるデザイン。
黒や光沢のある外壁は、高級感とクールさを醸し出します。

7.ナチュラルスタイル
ベージュ、ホワイト、アースカラーなどを使用し、石、木、レンガの柄を巧みに組み合わせたデザイン。
周囲の景観に調和し、快適な居住空間を提供します。

□まとめ

外壁のデザインは建物の個性を表すものであり、周囲の環境と調和し、住宅の外観を美しく保つための鍵となります。
デザイン選びにおいて、外壁材の色合いやデザインの選択はシミュレーションや周囲の景観と環境を考慮することが不可欠です。

また、外壁の色選びだけでなく、面積効果や他の建材とのバランスも念頭に置いて検討することが重要です。
最終的な外壁デザインの際は、建物の特性やあなたの好みに合わせつつ、長期にわたり美しさを保つ色や素材を選んでくださいね。

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