外壁を塗り壁にするメリットとデメリット、塗り壁の種類をご紹介!

2023年11月18日

外壁仕上げには様々な選択肢がありますが、その中でも塗り壁は特に注目されています。
塗り壁は特別な質感や唯一無二のデザインを実現できるというメリットがありますが、割れのリスクがあるというデメリットも存在します。
本記事では、外壁を塗り壁にするメリットやデメリット、そしてさまざまな塗り壁材の種類についてご紹介します。

□外壁を塗り壁にするメリット

1.特別な質感を楽しめる

塗り壁は、土だけでなくガラスや石など、さまざまな素材を組み合わせられます。
そのため、通常の塗装では得られない独自の質感を実現できます。

2.唯一無二の外壁が作成可能

塗り壁は職人が手作業で模様を施すため、同じ模様は二度と出てこない、世界にただ1つのオリジナル外壁を作成できます。
模様はお好きなようにカスタマイズできるため、特別なデザインを採用することもおすすめです。

3.継ぎ目がない外観になる

外壁の塗り壁には継ぎ目がなく、一体で美しい外観を実現できます。
この特性は、凝ったデザインの家でも、建物の形状に沿って滑らかに塗り上げられます。

4.長持ちする

外装に塗り壁を採用する際、素材の選択によって高い耐久性、長寿命、メンテナンスの手間を省けます。
継ぎ目がないため、ジョイント部分のコーキングが劣化する心配がありません。
定期的な水洗いや保守作業をすれば、長寿命の素材を使用できます。

5.天然素材が使用されている

塗り壁は天然成分でできており、土や水、植物などの天然素材が使用されています。
これにより、アレルギーや化学物質過敏症のリスクが低く、安心して利用できます。
さらに、ニオイを軽減し、室内の湿度を調整し、カビやダニの発生を防ぐなどの利点もあり、塗り壁には多くの魅力が備わっています。

□外壁を塗り壁にするデメリット

1.費用が高い

塗り壁は特別な技術や手間が必要なため、一般的な外壁塗装に比べて高額になります。
材料費はそこまで高額ではないかもしれませんが、手作業が中心となるため、労力に見合った費用がかかります。
価格は業者や使用する材料によって異なり、通常の塗料に比べて最低でも20%から50%高い見積もりが出されることが一般的です。

2.割れのリスクがある

塗り壁は一般的な液体の塗料とは異なり、固形物であるため、柔軟性に欠け、ひび割れ(クラック)が生じやすいというデメリットがあります。
柔軟性を持たせた材料も存在しますが、その場合デザイン性が制約されることがあります。
塗り壁の採用に際しては、デザイン性と耐久性のバランスを考慮する必要があります。

3.耐久性と仕上がりが技術力に左右される

塗り壁の耐久性や最終仕上がりは、施工する職人の技術に大きく依存します。
未熟な職人が作業すると、施工からわずか3年以内で劣化する可能性が高まります。
近年、塗り壁の専門家が減少しており、適切な施工を保証できない業者を選んでしまうと、仕上がりが悪くなり、耐久性が低下する可能性があります。
したがって、職人のスキルと信頼性を確認することは非常に重要です。

□塗り壁材の種類

1.土塗り

土塗りは、土に藻や砂などを混ぜて作られた自然素材の塗り壁材です。
この素材を使用すると、温かみのある自然な風合いを外壁に持たせられます。
土塗りは日本で古くから使用されており、その特長として調湿性、断熱性、防火性、防音性に優れています。

2.漆喰

漆喰は、石灰石を焼いて水を加えて作られた自然素材の塗り壁材です。
漆喰の特徴はつるつるとした肌触りで、特にヨーロッパ風の外壁によく使用されます。
この素材は防火性と防音性が高く、カビの発生が少ない利点がありますが、傷がつきやすく防水性には劣ることがデメリットです。

3.ジョリパッド

ジョリパットは、砂などを塗料に混ぜて作られる塗り壁材です。
この素材を使用すると、色や質感を自由に選択できるため、外観のデザイン性が高まります。
ジョリパットはひび割れが少なく、耐久性が高い特長があり、耐火性、防火性、耐候性にも優れています。
さらに、材料費が比較的安価なため、ジョリパットは塗り壁の素材として最も一般的に選ばれます。

4.砂壁

砂仕上げの塗り壁は、その滑らかな美しさが特徴です。
この塗り壁は、風情を重視する茶室や客間に使用されることが一般的であり、その美しさから洋室にも適しています。
砂仕上げ用の砂は、粒子が均一で異物の混入が少ない川砂が最適とされています。

5.プラスター壁

鉱物質の粉末を水で混ぜて作るプラスター(石灰または石膏)を使用した壁仕上げ方法で、比較的厚塗りできます。
このプラスターは、その白い輝きが特徴で、「西洋(スイス、フランス、イタリアなど)漆喰」とも呼ばれます。
伝統的には、石灰と砂を混ぜたモルタル状のものが使われていましたが、現在では、化成のりや繊維質を混ぜたものが多く輸入されています。

□まとめ

外壁の仕上げ材の選択は重要で、塗り壁はその特別な質感や独自のデザイン性、耐久性によって多くの人に支持されています。
一方で、費用や技術力が必要であること、施工に信頼性のある職人が必要であることも忘れてはなりません。
また、塗り壁材には土塗り、漆喰、ジョリパッド、砂壁、プラスター壁などの種類があります。
本記事が、建物の魅力と実用性を兼ね備える外壁仕上げを実現する参考になれば幸いです。

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